会社概要

 当法人の特徴

【当法人の在宅医療・介護がめざすもの】………理事長　福永源太

平成２４年９月の開業以来私たち医療法人はるかは、当初からビジョンとして掲げておりました在宅医療を推進してまいりました。スタート時点での患者数は数名でしたが、その後、多くの患者様を診させていただくようになるまで、幸いそれほど長い時間は要しませんでした。
わが国の方針が『在宅』の定義を『自宅』ではなく住宅型有料老人ホームや認知症対応型共同生活介護（グループホーム）などの『施設』に変更しております通り、『自宅』で介護を継続するのは難しい面が多々あることは否定致しません。しかし、ご本人にとって『自宅』よりも良い場所はありません。
当法人のメディカルビレッジシリーズは個室制です。少しでもご自宅の生活に近づけるよう、またご希望があれば出来るだけお待たせせず入居していただけるように対応しております。入居後の生活もご本人様及びご家族様のご希望に沿えるような仕組みづくりを行ってまいりました。
さらに「自宅に最期までいたい」とのご要望も多く聞かれます。その際は、「ご家族様の身体的な介護負担」や「医療・介護の専門的分野についての精神的な不安や心配」に対応できるよう、２４時間、医師と看護師のオンコール体制とそれに携わる職員の教育システムなどに尽力してまいりました。
常に我々は『地域医療とはなんだろう』と考えてきました。それぞれに様々な問題を抱えておられ、内容も千差万別です。
１つ目として、比較的お若い方は「治して欲しい」という思いを持たれています。外傷や病気とはいつなんどき起こるかわかりません、そして速やかな対応が必要となります。
２つ目として、慢性疾患をお持ちの方は長期にわたり「病気と付き合っていく」ことをしていかねばなりません。人生のある一定期間の優先順位として仕事や子育てに多忙を極め、自身の治療が二の次となる場合もあるかもしれません。そのような時期は完璧な治療方針よりも、そのハードルを下げて診察や治療を継続することが１０年後や２０年後も元気な生活を送ることができる『秘訣』になると考えられます。
そして３つ目は、御高齢になられた方が病気と付き合いながら生活する上で、徐々に身の回りのことに不自由を感じるようになってきたときに起こる「他者の力を必要とする」場合です。このときは介護保険か医療保険かを問わず介入が必要となります。他者としての医療介護従事者も、その方の不自由さや想いを受け留めるハートを必要とされます。

『医療』『介護』とひと言で言っても、患者様一人の人生を最期まで診る難しさや重要性、そしてその責任と尊さを、開業以来10年を前にしてしみじみと考えています。
医療法人はるかの進む道は、地域の皆様と一緒に歩む道でございます。ご指摘があれば是非ともご教授いただきながら、これからも八幡の地で発展に尽くしてまいりたいと思います。

【聖ヨハネ病院とメディカルビレッジシリーズの連携】

聖ヨハネ病院は緩和ケアおよび、在宅医療をメインとした病院です。病状の急変時からお看とりまで、病棟入院やメディカルビレッジシリーズへの施設入居、在宅での訪問医療・看護・介護など、さまざまな選択肢をさまざまな期間で選択していただけます。

【医療法人はるかの情報共有の特徴】

当法人では患者様お一人おひとりの病棟⇔外来⇔在宅のカルテを電子化しており、医師同士だけでなく看護師や薬剤師、その他コメディカルスタッフも閲覧、記録が可能です。そのため、スタッフは検査結果や処方内容、これまでの医師記録や看護記録から患者様の情報をリアルタイムに集約することができます。これにより、個々の問題点や解決策、そこから導き出される今後の治療方針を速やかに共有し、より高いレベルの医療を提供することが可能となっています。

 沿革